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1級建築士が施工する注文住宅は、さぞ高いのでは?と思うかもしれませんね。実際は、どの程度の費用がかかるのでしょうか。ここでは、注文住宅にかかる費用の内訳やみんながいくらで家を建てているのか紹介します。
注文住宅で必要な費用には、土地と建物に分けられます。それぞれの費用について内訳の目安を紹介します。
土地にかかる費用には、手付金と購入諸費用があります。手付金は、物件価格の5%~10%が目安。
購入諸費用は印紙税や仲介手数料ですが、物件価格の6%~10%が目安です。購入する土地やスケジュール、住宅ローンの状況によってはもう少し増えることもあります。
建物にかかる費用は、「本体工事費」「別途工事費」「諸費用」があります。
本体工事費は、総費用の75~80%が目安です。
費用の項目は、仮設工事費用、基礎工事費用、木工事費用、屋根・板金工事、外装工事、サッシ・ガラス工事、タイル・左官工事、断熱・気密工事、木製建具工事、金物工事、電気・水道工事、空調工事、防腐・防蟻工事、内装仕上げ工事、住宅機器設備工事などです。
別途工事費は、総費用の15~20%が目安。家を建てる土地の状態などによって費用が大きく変わることに注意が必要です。
解体工事費用、地盤調査費用、地盤改良工事、引き込み工事、敷き設工事、外構工事、造園工事、屋外電気工事、特殊設備工事、空調設備工事、証明器具工事、カーテン工事、設計料などがあります。
諸費用は、建設工事費の5~7%を予定しておきましょう。
登記手数料、住宅ローン保証料、物件検査手数料、仲介手数料、印紙税、消費税、登録免許税、固定資産税、都市計画税、不動産所得税、仮住まい費用、引っ越し費用、家具購入費、予備費用、地鎮祭費用、上棟式費用、火災保険料、つなぎ融資費用などです。
住宅金融支援機構のデータによると、2018年度の住宅面積は全国平均で126.8平方メートル。建設費は約3,390万円となっています。
※参照元:https://www.jhf.go.jp/about/research/other_house_trend.html
約38坪くらいの広さの家で、3,500万円前後の建設費をかけている人が多いようです。
建売住宅ではすでに値段の付いた住宅を購入しますが、注文住宅の場合は、こだわればこだわるほど、費用が高くなります。逆に言えば、予算に上限がなければ、どこまでもこだわるのは自由です。
ハウスメーカーに依頼しても1,000万円前後から注文住宅を建てることは可能。予算に合わせて、メリハリのある家をデザインできる自由度が注文住宅のメリットです。
平均から考えると、2,000万円台~3,000万円台の価格帯が最も多いので、平均的な家を建てたいのであれば、このくらいを目安に考えると良いでしょう。