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省エネ住宅とは

山口県で注文住宅を検討中なら知っておきたい基礎知識。省エネ住宅とは?省エネ基準とは?BELSとは?どんな基準を基に決められているのでしょうか?省エネ住宅のさまざまな情報やメリット・デメリットをまとめてご紹介しています。

そもそも省エネ住宅って何?

省エネ住宅は室温や湿度が快適なだけではなく、自然エネルギーを活用してエネルギーを創出し、消費エネルギーを抑え二酸化炭素の排出を抑えるもの。そこに住む人だけでなく、地元山口県の環境を守り地球環境にまでやさしい住宅のことです。

省エネ住宅には以下の3つの特徴があります。

この3つを基準にして、ZEH、スマートハウス、LCCMなどさらに細かな基準を設けた省エネ住宅があります。

国の定めた省エネ基準について知ろう

省エネ住宅の基準とは

国は1980年に、省エネルギー住宅の目安となる省エネルギー基準を設定しています。これは時代に応じて改定されていますが、以下の2点を評価しています。また日本全国を8区分して、それぞれの気候条件に準じた基準値を設定しています。

参照元:国土交通省 住宅・建築物の省エネルギー施策について(https://www.jst.go.jp/lcs/pdf/20140224shiryo_miyamori.pdf)

参照元:国土交通省 地域区分新旧表(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/chiikikubun-sinkyuu.pdf)

外皮性能

屋根・外壁・窓・天井など住宅を囲んでいる部分の性能のことで、断熱に関する基準です。外皮性能は、外皮平均熱貫流率と冷房期の平均日射熱取得率の2つの指標があって、これらを併せて住宅性能表示制度により1~4等級に分けられています。

外皮平均熱貫流率は、屋根・壁・床・窓・ドアなどの外気に直接触れる部分からの熱の流出割合を表すもので、数値が小さいほど断熱効果が高いことになります。

冷房期の平均日射熱取得率は逆に、屋根・壁・床・窓・ドアなどの外気に直接触れる部分からの熱の流入割合を表すもので、数値が小さいほど日差しを遮る効果が高いことになります。

要するに夏や冬の外との温度差が大きい季節は特に、室内の温度を一定に保てるかが高評価となります。

一次エネルギー消費量

設備性能や創エネ性能など一次エネルギー消費量に関する基準で、エアコンやヒーターなどの冷暖房、換気、照明、給湯、家電などで使用するエネルギーの消費量を合計したものです。それぞれのエネルギー源によって単位が異なるため、一次エネルギー消費量という統一された単位(ギガジュール)へ換算して分かりやすくしています。

家庭内でのタイプは3つあり、エアコンなど住宅の断熱性に影響を受けるもの、冷蔵庫や照明設備など住宅の断熱性に影響を受けないもの、給湯設備など太陽熱を利用するものに分けられます。

またその家の一次エネルギー消費量の合計から太陽光発電で創エネした分を引いた数値を設計時に算出したものが設計一次エネルギー消費量と呼ばれ、設計一次エネルギー消費量よりも一次エネルギー消費量の方が低ければ、省エネ基準を満たしたことになります。

BELSとは

BELSはBuilding-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略で、ベルスと読みます。住宅の燃費=省エネ性能を★の数で分かりやすく表示した、第三者による認証制度です。例えば車ならリッターで何キロ走るか?このエアコンは外気温が30度の場合に24時間運転すると何円の電気代がかかるか?などのように、住宅も分かりやすく表示します。

このベルスにより以下のような基準にランク付けされていますので、これから住宅を建てようと検討中の場合は、覚えておくと省エネ住宅のレベルが簡単に比較できるようになります。

※0の値に近いほど省エネ性能が高いとされています。

参照元:環境省 ゼブポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/detail/09.html)

省エネ住宅を建てるメリット

快適で健康な生活が送れる

省エネ住宅は言うまでもなく高断熱で高気密ですから、夏も冬も室内の温度が一定で快適な生活を送ることができます。夏場の熱中症や冬場の寒暖の差によるヒートショックなどのリスクも減るので、家族が健康的に過ごしやすい空間となります。さらに温度や湿度が安定しやすくなるので、結露が原因のカビやダニの発生も軽減されます。

また太陽光発電などで創られたエネルギーを蓄電池などに蓄えておけば、万が一の停電時などでも電気の使用が可能です。

光熱費を削減できる

省エネ住宅は高断熱で高気密なので、夏は外からの直射日光を遮り、冬は冷気をシャットアウトして一度温まった空気を外へ逃しません。結果的に冷暖房も効率良く使用でき、光熱費の削減につながります。断熱効果のある浴槽などで、湯船のお湯の保温をすることも可能なので、あらゆる場面で省エネとなります。

また太陽光発電で創エネしたエネルギーを使用するので、長期的に考えると大幅な節約となります。

一般的な省エネ住宅では寒冷地・温暖地共に年間約6万円の節約が可能とされており、ZEH基準の高度な省エネ住宅の場合、シミュレーションだと寒冷地であれば年間約12万円近い金額を抑えられると言われています。

参照元URL:一般社団法人 住宅生産団体連合会(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/naruhodosyouenejuutaku.pdf

補助金や税金の優遇制度がある

省エネ住宅を建てるとさまざまな優遇を受けられます。例えばBELSの認定を受けると、補助金の申請も行えます。同時に省エネ住宅は長期優良住宅でもあります。そうすると長期優良住宅としての補助金も。また長期優良住宅に認定されれば、固定資産税などの負担が軽減されます。(※建てる家により各種の条件がありますので、詳細は確認が必要です。)

またZEH住宅でも補助金制度などがありますので、検討してみるといいでしょう。

参照元:住宅性能評価・表示協会(https://www.hyoukakyoukai.or.jp/house/2016/bels/bels_youryo.pdf)

環境にもやさしい

省エネ住宅に住むと使用するエネルギーの量が全体的に抑えられるので、二酸化炭素の排出も削減され、家計にやさしいだけではなく環境にもやさしい暮らしになります。子どもたちが成長した時に今以上の地球環境を残したいと考えるならば、省エネ住宅の選択は地球環境に大きく貢献できる方法の一つと言えるでしょう。

省エネ住宅を建てるデメリット

初期費用がかかる

省エネ住宅は高性能住宅なので、使用する断熱材やサッシ・設備なども質の高いものになり、技術も必要となるために施工業者も限定されます。当然、施工価格も一般住宅と比べると高価になります。

ただし長期的に考えると生活しながら省エネになるので、光熱費の削減が期待できます。分かりやすく例えるなら、まず省エネ住宅が一般住宅より300万円高いとしましょう。その差を先に支払って10年間省エネしながら快適な生活を送るか、初期費用を抑えて寒さや暑さに耐えながら10年かけて同じ金額を光熱費で仕払うかの違いです。そう考えると初期費用もデメリットでなくなるかもしれません。

施工可能な業者を探すのが手間

省エネ住宅を建てるためには、省エネ基準をクリアできる設計と施工が必要です。これができないと認定されないために、補助金や税金の優遇制度も受けられません。使用する断熱材などは日本各地の気候により基準が異なりますので、山口県の基準に沿った対応ができるハウスメーカーや工務店を探す必要があります。

BELSに認定されているか?ZEH住宅を建てられるか?などを確認しながら探すといいでしょう。

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